yasai

完熟と未熟のあいだ(3) 完熟って何?

_MG_8930

私たちは、なぜ「完熟」にこだわるのでしょうか。
そもそも、完熟とはどういうことなのか?

真っ赤に完熟したトマトというのはわかるけど、
普段食べているキュウリやナスは、完熟しているのでしょうか。

わかりません。

ゴーヤーやオクラやサトイモは?

うーん。

あれ? ちょっと待ってください。サトイモは違いますね。
違うというか、サトイモは「完熟」って表現しません。
いや、言うかなぁ? ノーノー、やっぱり言わないでしょう。

サトイモだけでなく、ダイコン、カブ、ニンジンなどの根菜類や、
レタス、ハクサイ、コマツナなどの葉菜類は、完熟という表現とは無縁です。

そう、「完熟」という言葉は果菜類(実を食べる野菜)だけに使われる。

 そして、その定義は?

身近な人に聞いてみると、食べて一番おいしく熟した状態だろうとか、
熟した実が自然に落ちる直前の状態だろう、などという答えが返ってきました。

なるほど。どちらも説得力がありそうな。

日常的なレベルでは、そういう理解でも問題はなさそうな気がしますが……。
でもゴメンナサイ、確信があるわけじゃないです。
ここは、やはり専門家に確認しておきましょう。

野菜作りの伝道師、恵泉女学園大学教授の藤田智先生によれば、
農学における定義は「タネができる状態まで熟すこと」だそうです。

それでは、さっきのキュウリやナスやゴーヤー、オクラなどを例に、
私たちが食べているのは完熟なのかどうかを、
この定義に照らして考えてみましょう。

ですが、ここからの説明が少し長くなるので、次回に持ち越します。
すみません。どうか1週間お待ちください。

このブログについて

yasai

ひまつぶし野菜夜話

食べればおいしい野菜を、読んで味わう面白ひまネタ。よく噛んでどうぞ。

このブログの人々

編10

加藤雅也

『NHKやさいの時間』編集長

ブログ最新記事