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肺炎①

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長年、日本人の病気による死因のトップスリーは、がん、心臓病、脳卒中が不動の座を占めていました。ところが昨年、脳卒中を抜いて第三位に躍り出た病気があります。「肺炎」です。肺炎というと、「かぜの延長」程度に考えて、甘く見ている人も少なくないようですが、じつは命に関わる重大疾患。今月はその恐ろしさと正しい対処法について検証します。

今回解説してくれるのは、大阪厚生年金病院呼吸器内科の鈴木夕子先生。まずは肺炎がどんな病気なのかを説明してもらいましょう。

鈴木夕子トリ

「肺炎とは、その名前の通り、肺が炎症を起こした状態をさします。細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に入り込んで感染することが原因の感染症で、原因となる微生物や、感染に至った環境によって、いくつかの種類に分けられます。そのため、症状や治療法も、そうした肺炎のタイプによって異なるので注意が必要です」

では、早速その“肺炎のタイプ”を見てみましょう。
肺炎の原因となる微生物には、次のようなものがあります。
まず代表的な肺炎のタイプとして挙げられるのが「細菌性肺炎」。その原因となるのは、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌など。
MRSA(多剤耐性黄色ブドウ球菌)もここに分類されます。ちなみにインフルエンザ桿菌とは、いわゆるインフルエンザの病原体となる「インフルエンザウイルス」とは別物です。

続いて、そのインフルエンザウイルスも原因となり得るのが「ウイルス性肺炎」。他に麻疹ウイルスや水痘ウイルスなど、様々なウイルスが肺炎を引き起こす引き金となります。
この他にも、マイコプラズマやクラミジアといった、細菌とは異なるタイプの微生物が原因となる「非定型肺炎」もあります。

そして、これらの肺炎は、感染する環境による分類もあります。といってもこれは2タイプ。病院や診療所など施設内で感染する「院内肺炎」と、医療機関の外で感染する「市中肺炎」。なぜ感染場所による区分、しかも「院内」と「院外」などという限局した区分があるのかというと、医療機関内には薬に耐性を持つ病原体が多いことや、入院患者はそもそも体力、免疫力が低下しているため、ひとたび感染すると重篤化しやすい――という事情によるものです。

次回以降、この肺炎の症状や治療法について見ていきましょう。

長田昭二(おさだ・しょうじ)医療ジャーナリスト。1965年東京都生まれ。日本大学農獣医学部を卒業後、新聞社、出版社勤務を経て2000年よりフリー。新聞、雑誌の他、ラジオ、ウェブ、市民公開講座などを通じて医療情報を発信する。著書に「病院選びに迷うとき~良医と出会うコツ」(生活人新書)、「放っておくとこわいストレス、あぶない病気」(東洋経済新報社)他。ブログは「長田昭二の備忘録」。日本医学ジャーナリスト協会会員。
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イラスト・クスノキミワ

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この症状にはこの治療?!

この症状、ただの疲れか、重病か?今すぐ病院に行くべきか否か…

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長田昭二

(おさだ・しょうじ)医療ジャーナリスト。1965年東京都生まれ。日本大学農獣医学部を卒業後、新聞社、出版社勤務を経て2000年よりフリー。新聞、雑誌の他、ラジオ、ウェブ、市民公開講座などを通じて医療情報を発信する。著書に「病院選びに迷うとき~良医と出会うコツ」(生活人新書)、「放っておくとこわいストレス、あぶない病気」(東洋経済新報社)他。ブログは「長田昭二の備忘録」。日本医学ジャーナリスト協会会員。

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