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深い味とは?(最終回)

ラスト

いつもの料理を、「濃く」ではなく、「深い」おいしさにする方法。

『NHK出版あしたの生活 「深い味をつくる」レシピ』の表紙に書かれたことばです。

この本の表紙の料理は、グリーンサラダ。リーフレタスにフレンチドレッシングをかけた、それだけのサラダです。

「なぜ、これが深い味?」と思われる方もいるかもしれません。

 

この本ができた時、雑誌『暮らしの手帳』の編集長でもある松浦弥太郎さんに1冊、お送りしました。

面識、ありませんでした。というか、今もお会いしたことがありません。でも、だぶん本が届いた直後でしょうか、とても丁寧なメールをいただきました。

そこにはこう書かれていました。

そしてまた、表紙の写真が斬新で、
ん?と思わせるというか、「深い味?」「葉っぱ?」と、
問いかけてきて、見る者に何かを考えさせますね。
たとえばロールキャベツのほうが表紙向きかもしれませんが、
それでは普通になってしまいます。
ですので、
「レタスだけでも深いおいしさになる」という事を伝えるには、
この表紙がきっと正解でしょう。

私のつたないことばで表現するより、この松浦弥太郎さんの文章が、この本の伝えたかったことを端的に示してくれました。

 

著者である料理研究家の関岡弘美さんと「シンプルでおいしい料理って、何でしょうね?」という会話の中から、この本の企画は生まれました。

簡単な料理、ヘルシーな料理、プロの味わい……。そのどれもが違う気がして、最終的に「深い味」というキーワードにたどり着きました。

 

チキンソテー

たとえば、本の8品目に載せたチキンソテー。周りに強力にオススメしたのですが、「今までのチキンソテーで、いちばんおいしかった!」という絶賛の声。

これも、使ったのはごく普通のスーパーで買った鶏もも肉。味つけは塩、こしょうだけ。でも間違いなく「深い味」ができるのです。

と、最後になってまた、肩に力のはいった宣伝文を書いてしまいましたが、ぜひ試しに何か一品、つくっていただければ、とても嬉しいです。「深い味」は、「飽きない味」だと思うので……。

このブログについて

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深い味をつくる!

いつもつくっている定番の料理。もっとおいしく、深い味になるレシピとは?

ブログ著者

関岡さん

関岡弘美

関岡弘美(せきおか・ひろみ)
料理研究家・日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。京都生まれ。就職を機に上京し、出版社で料理雑誌の編集に約6年間携わる。その後、1年半のフランス料理留学を経て、現在都内で料理とワインの教室を主宰。NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』など、雑誌の料理ページや広告等で活動中。著書に『カセットボンベ1本で、これだけ料理ができました!』(NHK出版)などがある。
料理ブログbon et bonheur~料理、お菓子、ワインetc. 日々の暮らしで出会うおいしいと幸せ~を更新中。

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