幸せのもやもや 自推自薦でこれからも生きていく

小学2年生の時だったと思う。クラスの中に「班」という制度があった。

40人ほどのクラスを5人ぐらいの男女混合班に分けて管理しており、各班では立候補ではなく推薦制で班長が決まることになっていた。僕が所属した班では、クラス中から一目置かれていたイケメンの圭吾くんが自然と班長に推された。

「いや、僕がやる! どうしても僕が班長をやりたい!」

ものすごい形相で言い張ったのが大宮少年。班員ばかりか先生もびっくり。圭吾くんが班長になることが100%内定していたのに、人望も実績もない僕が空気を読まずに立候補したのだ。最終的に圭吾くんと僕のどちらが班長になったのかは忘れてしまった。

あれから30年。僕の「自推自薦」体質は変わっていない。僕がやりたい、僕が適任だと言い続けて生きてきたように思う。

三顧の礼を良しとする儒教圏にある日本では、僕のような人間は「自信過剰な目立ちたがり男」と阻害される。それでも僕は思うのだ。やりたければ自分で手を挙げるべきなのだ。立候補して落選したり失敗するのは確かに恥ずかしい。愚かだ。だけど、逃れようもなく無様な姿は清々しいじゃないか。推薦者なんて要らないよ。僕がやるんだ。どうしても僕がやる!

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このブログは、青年と中年の間であるところの30代特有の「もやもや」について書いていきます。仕事、恋愛、お金、、、の悩み。30代は忙しいです。

絵/堀 道広(ほり・みちひろ) 1975年生まれ。マンガ家、イラストレーターとして活躍する一方、割れた陶器を漆で修復する「金継ぎ部」を主宰。著書に『青春うるはし!うるし部』『耳かき仕事人サミュエル』。

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30代のもやもや

仕事、恋愛、お金…青年と中年の間、30代特有のもやもやをつづる。

ブログ著者

大宮冬洋

おおみや・とうよう
1976年生まれのフリーライター。ビジネス誌や料理誌などで幅広く執筆中。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)ほか。食生活ブログをほぼ毎日更新中。
〇最新刊『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
〇毎月第三水曜日には、読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を西荻窪で開催。

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