甘辛味のその先へ。アジア風「照り焼きチキン丼」

甘辛い鶏の鍋照りがあれば、いくらだってご飯が進む……。でき合いのものも買えますが、さらなるおいしさを求めて、何回かに1回はご自宅でつくっていただきたいもの。ナムプラーと豆板醤をミックスした、パンチのあるチキン丼です。

今週は、馴染みの薄いエリアのスーパーマーケットを利用する機会が続き、新鮮な思いで売り場を眺めてきました。和洋、調理形態を問わず、惣菜類の多いこと! どこも醤しょうゆ+砂糖で仕上げた、こってり甘辛味のオンパレード。間違いなくご飯に合うということなのでしょう。

それならば。甘辛味以外の、いや甘辛味の変化形でひと品、ご披露しましょう。
余分な脂や皮を取り除いて、平らに開いた鶏もも肉は、通常の照り焼きと同じく、皮をパリッと、両面焼きで火を通します。

からめるタレは、しょうゆも砂糖もなし。ナムプラーと豆板醤にはちみつを混ぜ、おろしにんにくも少々。レモン汁とごま油がとがった辛さをマイルドにします(ナムプラーと豆板醤はメーカーによって塩の強さが異なるので、心配であれば、下記の分量を目安に少なめからチャレンジしてください)。

鮫(83-2)

鶏肉に焼きからめると、独特のアジアの香りが漂い、おなかがグゥ~と鳴ります。

パンチのある辛めの味つけなので、ご飯だけでなく、彩りのよい生野菜もたっぷりと盛り合わせ、いっしょにいただきます。

2度目からは、はちみつを多めにしたり、レモンを控えたり。お好みに合わせてわが家の味を見つけてくださいネ。

 

アジア風照り焼きチキン丼

材料(2人分)
鶏もも肉1枚(約250g)
ミニトマト 6コ
プリーツレタス 3枚
たまねぎ(スライス) 少々
塩 小さじ1/5
こしょう 少々
ご飯(冷やご飯ならば、温める) 250ℊ

ナムプラー 大さじ1+1/2
 豆板醤 小さじ2/3
 はちみつ 大さじ1/2
 ごま油 小さじ1
 レモン汁 小さじ1
 にんにく(おろす) 1/2かけ

1 Aの材料を合わせ、よく溶き混ぜる。
2 ミニトマトはへたを取って、縦半分に切る。プリーツレタスは食べやすい大きさに切る。
3 鶏肉は脂肪と余分な皮をていねいに切り取る。厚みがある部分に切り目を入れて開き、全体を平らにする。両面に塩、こしょうをふる。
4 フライパンを弱火にかけ、3の鶏肉の皮目を下にして入れる。皮がうっすらときつね色になったら、火をやや強めてパリッとするまで焼く。脂が出てきたらキッチンペーパーでこまめに拭き取る。肉を裏返し、さらに中まで火を通す(3~4分)。1の合わせ調味料を注ぎからめる。

鮫(83-3)

5 鶏肉を取り出して、1㎝幅に切る。器にご飯をよそい、その上にのせてフライパンに残ったたれをかける。ミニトマトとプリーツレタス、たまねぎをあしらう。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信している。近年は、自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。近著に「三ッ星サラダBOOK」(世界文化社刊)ほか。日焼けして毎年皮がむけた夏よ、いずこへ。紫外線ならぬ紫「害」線を避けるのが当たり前の昨今。サングラスはおしゃれ以上に必需品。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。冷夏と言っていたのに……今年も、紫外線防止薬で夏を乗り切らねば。

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鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

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