野村一本描きアイコン

四国徳島

かぼす着色アップ用

四国の徳島に行ってきました。
NHK文化センター京都クラスを終えて新神戸駅から高速バスで約2時間、
明石海峡大橋から淡路島を縦断し、大鳴門橋を経て徳島市に入ります。

明石海峡大橋は世界最長の吊り橋としてギネスブックにも記録されている壮大な橋で、
大鳴門橋はの鳴門の渦潮の真上を通っています。
ただ、夜は高速道路の灯りがバスの車窓を流れていくばかりで、
どの辺を走っているのかさっぱり分からず、いつの間にか四国に上陸、
ほどなく徳島駅に着きます。夜なので徳島市の象徴、眉山も見えません。
駅前はほかの町とあまり変わらず、
どこかの街頭スピーカーからかすかに聞こえてくる阿波踊りの伴奏に気づいて、
あぁ徳島に来たんだなと思うばかりです。もう数回このパターンで来てる徳島です。

阿波踊りアップ用

しかし徳島県は海、山、川、里の風景に実に豊かなバリエーションがあって、
大歩危峡やかずら橋、東祖谷山地区の山上集落、美馬市脇町の「うだつの町並み」や
東みよし町加茂の樹齢千年の大楠などをスケッチして歩いたことがあります。

東祖谷山の落合集落は、江戸時代から人の営みがあったといわれる山上集落で、
高低差約400mの急峻な斜面に張りつくように民家や寺社、
棚田や畑などが作られた独特の山村風景を見ることができます。
この集落は自身もこの地域に居住したアメリカ出身の東洋文化研究者、
アレックス・カーの著書「美しき日本の残像」でも紹介され、
広く知られるきっかけとなりました。

落合集落アップ用

谷を隔てた対岸の中上集落には落合集落の全容を一望できる展望所があり、
上から下に広がる集落の様子はまるで掛軸の絵図を見るようです。
そして昔からの山村 形態がよく残されているとして脇町の「うだつの町並み」とともに
県内では二つ目の国指定重要伝統的建造物群保存地区となってます。

落合集落と脇町の「うだつ」も描いてみました。
ちなみに「うだつ」は当初は隣家からの延焼を防ぐ防火壁として作られ、
次第に家勢を誇る装飾的要素が主となって各地の商家に広がったといわれてます。
このことが「うだつがあがる」の由来であることはよく知られてますね。

かぼす線アップ用

徳島の講座でいただいた枝葉付きのカボスは持ち帰って一本描きのモデルになりました。

このブログについて

野村一本描きアイコン

野村重存の一本描きスケッチ塾

一本の線でいろいろ描いてみよう! 手遊びから始めるお気軽スケッチ法

ブログ著者

nomura kao 250 JM3_1544

野村重存

1959年東京都生まれ。画家。多摩美術大学大学院修了。同大助手、美術雑誌社、美術館勤務を経て現在各地のカルチャースクールで人気講師として活躍中。NHK教育テレビ番組「趣味悠々」の「日帰りで楽しむ風景スケッチ」(2006年)、「色鉛筆で楽しむ風景スケッチ」(2007年)、「水彩で描く 日本絶景スケッチ紀行」(2009年)の3シリーズに講師として出演、テキスト執筆。著書に『今日から描けるはじめての水彩画』(日本文芸社)、『風景を描くコツと裏ワザ』(青春出版社)、『DVDでよくわかる三原色で描く水彩画』(実業之日本社)、『風景スケッチモチーフ作例事典』(大泉書店)、『日帰りで楽しむ風景スケッチ(テキストムック版)』(NHK出版)など多数。

このブログの人々

野村重存

画家

ブログ最新記事