season

飛花

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飛花(ひか)

今年も桜が咲き始めました。
桜前線はどんどん北上しているようです。

さまざまの事おもひ出す桜かな

という芭蕉の句にあるように、桜はさまざまな記憶を呼び覚まします。

しかしながら、花のいのちは短いものです。

  散る桜残る桜も散る桜

の句に象徴されるように、すべての桜はいつか散ってしまいます。
この句は良寛の辞世の句といわれていますが、生きとし生けるものの無常観を表しています。
こうした桜の花が舞い散るさまを「花吹雪」または「飛花」と呼びます。

さて、2012年4月からスタートした「季節の言葉」、今回をもっていったん終了させていただきます。
2013年4月からは、宮武健仁さんの素晴らしい写真とのコラボレーションとなりました。宮武さん、本当にありがとうございました。
ではまた、どこかでお会いできますことを楽しみに!

*本コーナーの七十二候は『略本暦』に拠っています。七十二候は、二十四節気の各一気をさらに細かく約5日ごとに分け、それぞれを気象や動植物の変化などの短い言葉で言い表したものです。

撮影メモ:撮影場所は徳島県三好市、吉野川の両岸を堤の様に覆う緑の竹林の帯に、川面から強い風が吹いて来て、満開の桜が桜吹雪になりました。
竹林の深い緑色が一層と明るい桜色を引き立ててくれます。

写真:宮武健仁(みやたけ・たけひと) 
日本写真家協会会員。1966年大阪生まれ、徳島育ち。1995年徳島に帰郷し、郷里の吉野川を中心に瀬戸内海・太平洋・四万十川など四国の 水を撮り歩く。2009年より通い続ける桜島の赤い噴火や、火山雷の写真は、「ナショナルジオグラフィック」誌などで紹介され、2012年に写真絵本「桜島の赤い火」(福音館書店)出版。現在ライフワークとしている水の風景に加え、活火山と、火山が作り出した特徴のある地形を求めて国内各地に出かけている。

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今週の季節の言葉

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浦川聡子

(うらかわ・さとこ)
俳人。編集者。1986年より俳句をはじめる。1993年、第11回現代俳句協会新人賞受賞。日本文藝家協会会員・国際俳句交流協会実行委員。現代俳句新人賞選考委員。アマチュアオーケストラ(弦楽器)に所属、音楽を題材とした作品に定評がある。平成25年度版『明解国語総合』(高校国語教科書)に作品収載。句集に『クロイツェル・ソナタ』『水の宅急便』。『眠れる木』。『教科書にでてくる!俳句かるた』監修。今年3月、別冊NHK俳句『もっと知りたい美しい季節のことば』を刊行。ブログはこちら「浦川聡子 俳句の世界へ」
フェイスブックhttp://www.facebook.com/satoko.urakawa.1

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