生がきの滋味を堪能する~簡単美味なる「オイル漬け」~

生がき、酢がき、かきフライに鍋……。かき好きにはたまらない季節です。

日頃は缶詰でおなじみの「オイル漬け」も、ホームメイドなら格段の、フレッシュなおいしさ。オイルがまた、とびきりおいしいと来ています!

かきはとにかく鮮度の良いものを。あまり大粒過ぎない、生食用を使います。ざるにとってボウルを当て、流水でしずかに振り洗いしてから、一粒ずつ、ていねいに水けを拭いましょう。

漬けこむオイルベースは、かきの滋味を邪魔せず、腐敗を防ぐ意味でも、ごくシンプルに。オリーブ油に、赤とうがらしとにんにく、塩、白ワインのみをブレンド、加熱します。

耐熱密封容器に移したオイルベースがまだ温かいうちに、かきの身を入れるのがコツ。2時間もすれば、うま味を増したプリンプリンのかきがお待ちかねです。翌日がまた、おいしい。

おもてなしシーズンのこと、中身が見えるガラス製容器に多めにつくって、そのまま食卓にお出しすると大抵、皆、お代わりします。

潮の香りを帯びたオイルもいっしょにお皿にすくい取り、バゲットを添えてサーヴします。

ワインが進むこと請け合い、つくりおきのきく、お手軽酒肴は、大抵「帰りにレシピを頂戴!」のお声がかかります。

パスタともすこぶる相性がよく、毎回、もう売り切れだ、もっとつくればよかったナ、と思うひと品です。

年末年始の集いにぜひ、お試しください! もちろん、独り占めもウェルカムですョ。

生がきのオイル漬け

材料(つくりやすい分量/2~3人分)
生食用かき 8~10コ(150g)

 オリーブ油 大さじ4
 にんにく(すりおろす) 大1かけ分
 赤とうがらし 2本
 塩 小さじ1/3
 白ワイン 大さじ2

※ふた付きの耐熱容器(ガラス密封瓶など)

1 かきは流水で静かにすすぎ、ざるに上げて水けをきる。紙タオルに広げて、さらによく水けをきる。

2 Aで漬け汁をつくる。赤とうがらしは横半分にちぎり、種は取り除く。小鍋に白ワイン以外の材料を合わせ、弱火にかける。木べらで軽く混ぜながら、香りが立つまで炒め、白ワインを注ぐ。ひと煮立ちさせる。

3 ふた付き耐熱容器に2の漬け汁を移し、冷めきらないうちに1のかきを入れる。

粗熱が取れたらふたを閉め、冷蔵庫で2時間以上~半日程度、漬ける。器に漬け汁と共に盛り付ける。パンを漬け汁に浸しながら食べる楽しみもある。冷蔵で2日以内に食べきりたい。

☆次回は、12/22更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。ふと気づけば、若い頃以上に、笑っていることが増えた僕。笑顔は心身の健康を保つなによりの薬と言われるけれど、確かに。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。世界最高峰の料理人としばし歓談。道を究めた人の、清しさといったら! ただ、敬服。

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鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

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