人気の甘酒でマリネ&衣づくり~カラリと「サーモンのフリット」~

最近、引っ張りだこの「甘酒」。口当たりはどこまでも穏やかながら、甘さは結構、強い。その個性を「フリット」に取り入れてみました。

甘酒は、「飲む点滴」の異名を持つバランス飲料。とりわけ、ブドウ糖が豊富なので、マクロビオティック(玄米菜食、穀物菜食などと呼ばれる食養生法)を食生活の指針としている人々の間では、甘味料がわりとしてポピュラーです。

今朝は、うちの古参番頭が寒い寒いと甘酒持参で御出勤。自販機やコンビニに、おしゃれな甘酒が何種も並ぶ日が来ようとは、思いがけないことでした。

改めて、甘酒を検証(笑)。とろみがあるので、素材に味がしみやすいと踏んで、サーモンを甘酒でマリネすることにしました。しょうゆ漬けと違い、サーモンの美しい色を損なわずに済みます。

甘さと、麹特有の香りが身にしみわたるまで、20分ほど。その間に、揚げ衣を用意しましょう。

こちらにも、甘酒を大さじ1杯。揚げ上がりをカリっとクリスピーにしたいので、小麦粉はできれば腰の強い強力粉を使ってください。

甘さがある分、衣は色づきやすいので、揚げ過ぎは禁物。いつもの揚げ物よりも少し顔色がイイナ、というタイミングで油から引き揚げます。

揚げるそばから、特徴的な麹の香りが漂い、食欲を呼び覚まします。

もちろん、箸を入れれば美しいサーモンの桜色が。

春らしい一皿になりました。ぜひ、お試しください!

サーモンの甘酒フリット

材料(2人分) 
生ざけ 2切れ
ししとう 8本
甘酒(麹由来の無加糖タイプ)大さじ1
塩・こしょう 各適宜
薄力粉・揚げ油 各適宜

A(衣)
 甘酒 大さじ1
 水 小さじ2強
 卵 1コ
 強力粉(ふるう) 大さじ3+1/2  
 塩 少々

1 さけは、小骨があれば抜く。皮は気になれば取り除く。平皿にさけを平らに並べ、甘酒を注いでラップをかけ、20~30分おく。

2 ししとうはヘタの長さを切りそろえ、実の部分に縦に数か所切り目を入れる。

3 衣をつくる。ボウルに、強力粉以外のAの材料を合わせ、泡立て器で混ぜる。強力粉を加え、全体をサックリと混ぜる。

4 1のさけの水けを軽くぬぐい、半分の長さに切る。塩とこしょうを軽くふる。ししとうにも塩、こしょうをふる。さけとししとうに薄力粉を軽くまぶし、3の衣をくぐらせ、中温の油で色よく揚げる。油を切り、器に盛る。でき上がり。

★次回は、2/9更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。再評価に沸く、甘酒。シニア世代には郷愁を誘う味だが、若者には栄養ドリンクの1つといった感覚らしい。久々に口にしました。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。子供時代は甘酒が大の苦手。近年のブームにのって飲んでみたら……。イケました。

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鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

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