「そら豆入り、鶏&豚のハンバーグ」、スクランブルソースでボリュームアップ

卵を加えずにこしらえる鶏肉と豚肉のハンバーグに、ソースがわりのスクランブルエッグをあしらった、食べ応えのある一皿です。

出盛りのそら豆が、双方をつなぐポイント素材。若い豆の青い香りが初夏の訪れを感じさせます。

ひと通りの台所仕事を懸命にこなしてきたシニア世代にとって、これからの料理は「おいしさ」や「手軽さ」に加えて、「手先を動かし、頭を働かせる」という意味も加わってくると僕は思っています。

だから、当欄でも繰り返し申し上げているように、いつもとちょっぴり違うチャレンジをしてみる。それは大げさなことではなくて、素材の組み合わせであったり、下ごしらえの仕方であったり、小さな違いでよいのです。

試してみて、「思いがけずおいしかった」、「やっぱりうち流がイイね」、どちらもよし。

料理が日々の気晴らしになり、楽しみになることが僕の望みです。

今日は、淡白な鶏ひき肉を主に、3割強ほど豚ひき肉を足して、ハンバーグをつくります。鶏肉だけだとストイックな感じになるので、豚の脂で旨みと柔らかさをプラスする作戦です。

タネに香味野菜は加えず、生そら豆を刻んだものを用い、牛乳だけで卵もつなぎもなし。手早く練り混ぜて、空気を抜きながら楕円形にまとめるのは、通常のハンバーグと同じです。

タネに卵を使わなかったのは、ソースがわりにスクランブルエッグを添えようと考えたから。

「卵だったら、簡単だから使うワ」、とはご近所のスーパーマーケットに集うマダムたちの弁。

こちらにも生そら豆を加えて、豆らしい風味と彩りを生かします。卵液にはあらかじめ少量のサラダ油を混ぜて、しっとりとむらなく火が入るようにします。

あ、ソースもケチャップもいりませんよ!

塩とこしょうのみで味を調えたハンバーグ&スクランブルソースは、このままで完成。

ほら、あっさりとして夏向き。なかなかでしょう?  

ぜひ、お試しください! 

そら豆入り 鶏&豚のハンバーグ+スクランブルソース

材料(2人分)
鶏ひき肉 120g
豚ひき肉 50g
そら豆 12粒
サラダ油 小さじ2
A(ハンバーグの下味)
 牛乳 大さじ1
 塩 小さじ1/5
 こしょう 少々
B(スクランブルソース)
 卵 2コ
 牛乳 大さじ1
 塩 小さじ1/6
 こしょう 少々
 サラダ油 大さじ1/2

1 そら豆はさやから出して、皮をむく。4粒は刻み、残りは手で開く。

2 ボウルに鶏と豚ひき肉を合わせる。

1で刻んだそら豆を合わせて手で混ぜる。ある程度混ざったら、Aの材料を加え、手早く練り混ぜる。2等分して、それぞれ空気を抜きながら楕円形にまとめる。

3 別ボウルにBの卵を割りほぐし、残りの材料を加えよくかくはんする。

4 フライパンにサラダ油を注ぎ、弱火にかける。2のハンバーグを並べてふたをして、4~5分焼く。底面に軽く焼き色がついたら裏返し、再度ふたをして4~5分、ふたをして中まで火を通す。ハンバーグの表面をヘラで軽く押して、弾力が出てきたら取り出して、器に盛る。

5 4のフライパンをキッチンペーパーでぬぐい、弱めの中火にかける。3の卵液を流し込み、残りのそら豆を加えたら、菜ばしで素早くかき混ぜて柔らかめのスクランブル状にする。

ハンバーグに添えて、でき上がり。

★次回は、7/13更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。先日発売の、「2300万人が選んだ みんなのきょうの料理 ベスト100レシピ」(NHK出版)にも、レシピ掲載あり。世の中、「食べてはいけない食品」や「飲んではいけない薬」の情報花盛り。今日、自分の身体に何を取り入れたいか、取り入れたのかを知ることは、健康維持の基本。家庭で料理する価値は、まさにそこにある。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。「月曜断食」実践中の友人曰く、「すごく頭脳明晰な感じ」。急に、ものの味がわかるようになった様子。白砂糖たっぷり摂取のわが身、まずはおやつを半分に?!

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鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

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