夏こそ、しっかりと野菜を摂る! 「ズッキーニのムサカ」

1年を通じて、いかに野菜を摂るかを考えている僕は、地中海方式ともいうべき「重ね焼き=ムサカ」が大好き。今日は、ズッキーニと牛ひき肉でこしらえます。

ムサカというと、なすを使ったギリシアのものが有名ですが、バルカン半島あたりからブルガリア、エジプト、セルビア、トルコ……と、地中海沿岸諸国で広く親しまれています。

加熱した野菜とベシャメルソースを合わせ、焼き上げたグラタン風のものが大半で、なす以外に、カリフラワーやじゃがいも、ほうれんそう、もちろんズッキーニもポピュラーな素材。

もとは冷ましてから食べる冷菜を、ここでは焼き上がりのアツアツをいただく一皿に仕立てます。

ズッキーニは、加熱しても一定の歯ごたえが残り、シニア世代にも食べやすい野菜。捨てる部分が少なく、日持ちもするので、家庭料理にはもってこいです。

色は黄色でも緑色でも手に入るもので結構。あとで十分に加熱するので、皮つきのまま使います。スライスしたら、まずは少量の油で両面を軽く焼きましょう。

香味野菜と牛ひき肉、水煮トマトをサッと煮てつくる簡単ミートソースと、スライスチーズを用意したら、3種を耐熱性の器に順に重ねます。あとはチーズがとろけるまで焼けばOK。

ほら、香ばしい匂いがして来たでしょう?

暑い時期も、冷たいものばかり食べていては身体の毒。夏はまだ、しばらく続きます。

シンプルな味付けをした、温かい野菜料理(しかもたんぱく質もしっかり!)で、早くもお疲れ気味の内臓を労わりましょう。
ぜひ、お試しください。

ズッキーニのムサカ

材料(2人分)
ズッキーニ 中1本(250g)
牛ひき肉 150g
たまねぎ(みじん切り) 1/2コ分(100g)
セロリ(みじん切り) 1本分(50g)
にんにく(みじん切り) 1かけ
水煮トマト(缶詰。ダイスカット) 1缶(400g)
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
スライスチーズ(ここでは3層タイプのチェダー系1枚を使用) 1~2枚
パン粉 少々
サラダ油 少々

1 ズッキーニは、5~6mm厚さの輪切りにする。フライパンにサラダ油を注いで弱火にかけ、ズッキーニを重ならないように並べて焼く。やや透き通り、底面に軽く焼き色がついたら裏返してさらに焼く。平皿などに移す。

2 1のフライパンにサラダ油少々を足し、弱火にかける。玉ねぎ、セロリ、にんにくを入れて炒める。たまねぎが透き通り、にんにくの香りが立ってきたら牛ひき肉を加える。木べらなどでほぐしながら混ぜ炒める。ひき肉にほんのり焦げ目がつけばよい。

3 2に、水煮トマトを入れて火を強め、ひと煮立ちさせる。アクをすくい取り、弱火にして約半量まで煮詰める。塩とこしょうをふり混ぜる。
  
4 耐熱容器(直径18cm×深さ3cmの円形。あるいはそれに準じたもの)の底面に、1のズッキーニの半分量ををすき間なく並べる。その上に、3のトマトソースの半分量を平らに重ねのばす。スライスチーズを半分に切り、表面を覆うようにのせる。

この順で、残りも重ねる。

表面にパン粉をふる。

5 あらかじめ200℃に熱しておいたオーブン(またはオーブントースター)に、12~15分入れる。表面に淡い焦げ目がつけば、でき上がり。取り分けて召し上がれ!

★次回は、7/30更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。発売中の、「2300万人が選んだ みんなのきょうの料理 ベスト100レシピ」(NHK出版)にも、レシピ掲載あり。チャレンジ精神こそ、心を若く保つための原動力。仕事も、遊びもフル回転で。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。自然の脅威にまたも驚かされて。かつて訪ねたあの山が、あの町が。ただ、被災地を思い、合掌。

このブログについて

鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

このブログの人々

高井美恵

ブログ最新記事