混ぜて、からめて、蒸し器へポン! 簡単「梅風味の蒸しエビ」

梅肉のまるい塩けを生かして薄甘い蒸し衣をこしらえ、エビにからめて蒸し上げます。

美味しい上に、手間なし+時短のメニューとして、一度覚えたらきっと二度、三度と続けてつくるはず!

先日、ビストロなのに、〆のメニューに「海南飯」があるというお店を知りました。

それで、僕の記憶の扉が急に開き、昔々、よく通っていたレストランの大ママのひと皿を思い出しました。

そこの看板は正統派のフランス料理でしたが、台湾人オーナーの夫人であった彼女(日本人)は、中国家庭料理がお得意で、時折、まかないにその腕を奮っていたのです。若かった僕は、なぜかその輪に度々、加わる幸運に恵まれました。

文字通り「甘酸っぱい」思い出の味のかけらを、アレンジ再現してみます。

片栗粉と砂糖、梅肉、酒、しょうがを合わせ、やや重たい衣をつくります。
最後に、ゴマ油を加え混ぜます。

えびはブラックタイガー。無頭の、殻つきです。種類は問いません。

食べやすさ優先、殻をむくときに尾の部分も引き抜きます。

背ワタをとって、衣に一匹ずつていねいにくぐらせたら、そばから耐熱性の器に移します。残った衣も注いで、蒸気の上がる蒸し器へ。

6分を目安に火を通し、一旦、ふたを開けて、ねぎの乱切りをのせます。さらに数分、蒸し上げれば、もう、でき上がり!

あとは白いご飯と野菜たっぷりのお椀があれば、十二分。

ぷりん、つるんとしたえびはいくらでも食べられそうな、穏やかな風味。ダイレクトな梅干し感は少なく、油っこさもなし。とにかく、食べていただくしかない、説明しがたい、やさしいお味なんです。

蒸し器に入れる器は、底の平らな皿や鉢が向いています。お好みで、にんにくのみじん切りを加えてもよいでしょう。鶏肉や、薄切りの豚肉でもおいしく蒸し上がります。その場合は、器の中央にくぼみをつくると、火が均一に回りやすくなります。蒸し時間は7~8分+3分といったところ。

ぜひ、お試しください!

梅風味の蒸しえび

材料(2人分)
えび(無頭。殻付き) 10匹(殻を取って1匹20g弱)
ねぎ(乱切り) 1/2本 
ごま油 大さじ2/3
A(蒸し衣)
 かたくり粉 大さじ1
 梅肉 大さじ3/4(12g)  
 砂糖 大さじ1
 しょうが(すりおろし) 小さじ1
 酒 大さじ2/3
 こしょう 少々 

1 えびは殻をむき、背に切り目を入れて背ワタを取り除く。ボウルに入れて、かたくり粉少々(分量外)をまぶしてもみ、流水で洗う。紙タオルに広げて水けをよくふく。 

2 Aの材料を別のボウルに合わせて、よく混ぜる。

ごま油も加えて、かき混ぜる。

3 1のえびを2の衣に順にくぐらせ、まぶす。

耐熱性のある器(底の平らなものが望ましい)に、衣ごと移す。

4 蒸気の上がった蒸し器に器を入れる。

ふたを閉め、そのまま6分強、蒸す。ふたを開けて、ねぎをのせ、再度ふたを閉めて3分、蒸す。でき上がり。

★次回は、11/2更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。発売中の、「2300万人が選んだ みんなのきょうの料理 ベスト100レシピ」(NHK出版)には、鶏肉レシピがランクイン。荒天から一転、10月とは思えない陽気に、長袖と半袖を行ったり来たり。休日は、潮の香りを満喫、新しい友人も増えて、リフレッシュ。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。鈍った身体に喝を入れるべく、ゆるトレーニング再開。筋肉痛が遅れて来るあたりに加齢を実感。それにつけても、師匠は元気だ……元気過ぎる?!

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鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

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