自家製レモンシロップで ホット版「アーノルド・パーマー」を

紅茶とレモネードを同割でブレンドする冷たいドリンク「アーノルド・パーマー」。

出盛りのグリーンレモンで自家製シロップをこしらえ、ホットでいただくアレンジ版です。

米国人プロゴルファー、アーノルド・パーマーの名は、カラフルなパラソルマークとともに、我々シニア世代には懐かしいものです。その彼が、南カリフォルニアはパームスプリングスの或るゴルフ場で、いつも注文していたことから広まったレモネードと紅茶のブレンドは、近年の東京のカフェ&レストランのメニューにも「お洒落なドリンク」として載っています。

このドリンクの風味を決めるのは、なんといってもレモネード。その元となるレモンシロップにかかっています。先月辺りから出回り始めたグリーンレモンで、自家製シロップをこしらえましょう。

自家製レモンシロップのよいところは、爽やかな香りと酸味に加えて、「苦み」も生かせるところです。レモンの苦み成分である「ナリンギン」は抗酸化作用を持ち、脂肪の分解や脂質異常症の改善に有効だと言われていますし、「リモノイド」はアレルギー症状やガンの抑制に期待がかかる注目の成分です。

これらは主に皮とワタ、種に含まれるので、今日は皮ごとスライスして、種は除いて使います。もし、苦みが苦手ならば、レモンの全量、または半分量の皮をむくとよいでしょう。

12月から来春に向けては、レモンにオレンジを掛け合わせた「マイヤーレモン」や「スイートレモネード」等の、苦みと酸味が穏やかな品種も出回りますので、そうした果実を用いる手もあります。

スライスしたレモンは、清潔な密封瓶にきび砂糖、はちみつと層にしていきます。

きび砂糖には糖蜜の風味があって、浸透率が高く、早くレモンと馴染みます。もし、お手元になければ上白糖で構いません(重量比率が異なるので分量に注意)。

冬場は、冷暗所において半日もすると自然とシロップが上がってきます。静かに上下を返してもう1日。味見をして、苦みが強いようならスライスレモンを引き上げ、冷蔵庫へ。

紅茶で割る以外に、無糖のヨーグルトにシロップをひとさじ加えたり、ローストの濃いストレートコーヒーにレモンスライスを1枚加えてもおいしく召し上がれます。

さつまいもや豆の甘煮の仕上げにプラスしても。

市販のレモンシロップとはひと味違う、「大人のレモンシロップ」をぜひ、お楽しみください!

ホット・アーノルド・パーマー

材料(1杯分)
A(レモンシロップ。つくりやすい分量)
無農薬・防カビ剤不使用栽培レモン(写真は熊本産) 3~4コ(両端を切り落として、約440g)
きび砂糖 180g(上白糖使用の場合は207g)
はちみつ 大さじ4~5(88~110g)
紅茶(お好みのフレーバー) 適宜

☆密封瓶1ℓ前後のもの×1コ(煮沸消毒。またはアルコールスプレーなどで殺菌する)

1 レモンは両端を切り落とし、薄切りにして種を取る。

苦みをおさえたい場合は、薄切りにする前に皮をむき、白いワタの部分もできるだけ切り取り、スライスする。

2 密封瓶に、1のレモン、きび砂糖、はちみつを約1/3量ずつ、順に重ねてふたを閉める。冷暗所におく。

3 レモンから果汁が浸み出し、砂糖が溶けて、水分が中身の高さの半分程度まで上がってきたら、ふたを開けて静かに上下をかき混ぜ、さらに冷暗所におく。

気温が高く、きび砂糖が発酵して泡が出るようなら冷蔵庫に入れる。

水分の出方の様子を見ながら、2~3日なじませる。冷蔵庫に入れて保存する(2週間程度を目安に使い切る)。途中、味見をして、レモンの苦みが強いようならば、レモンを引き上げる。引き上げたレモンスライスは、煮沸消毒した別の密封瓶などに移し、はちみつを足して冷蔵保存すると、さつまいもや豆の甘煮などに利用できる。

4 レモンシロップをアーノルドパーマーにする。濃い目の紅茶を入れて、レモンシロップとグラスに合わせる。甘さはお好みだが、4:1を目安に割るとよい。アイスでも、ホットでもおいしくいただける。

★次回は、12/7更新の予定です。

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、作る楽しみとともに発信。近年は自らの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「魅惑の欧風菓子」(主婦と生活社)、「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社)ほか。発売中の、「2300万人が選んだ みんなのきょうの料理 ベスト100レシピ」(NHK出版)には、鶏肉レシピがランクイン。◇念のために」胃カメラ検査。幸い大きな問題なしで安堵も、気を引き締めて体調管理。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。今年はインフルエンザ予防接種の副反応が重く、完全ダウン。複雑な気持ち。

このブログについて

鮫島式 シニアごはん

料理研究家の鮫島正樹さんが、ふだんの食生活とレシピを公開します。

ブログ著者

鮫島正樹

(さめじま・まさき)料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。
故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。
1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。
以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、
欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピ、作る楽しみを発信している。
近年は特に、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。無類のワイン好き。

このブログの人々

高井美恵

ブログ最新記事