俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」(51)

2019年1月20日

寒(かん)

 小寒から節分までの約30日のことを「寒の内」といいます。今日1月20日は「大寒(だいかん)」。大寒は一年でいちばん寒い日とされています。

俳句には「寒」のついた季語がいくつもあります。「寒月(かんげつ)」「寒の雨」「寒雀」「寒鴉(かんがらす)」など。どれも一年をとおして見られるものですが、寒の内のものを特にそう呼ぶのです。その言葉だけで、澄み渡るような厳しい寒さが一句全体から感じられそうです。

 寒雀こぼれてはまたはづみては  加古宗也

(かんすずめこぼれてはまたはづみては かこそうや)

 中の雀を「寒雀」といいます。「こぼれてはまたはづみては」の歌うようなリズムから、冬の日差しを浴びて遊ぶ、寒雀の様子が見えるようです。寒さの厳しい時だからこそ、寒雀の様子がきらきらと輝いて見えます。

 2019年 1月20日 日曜日(旧暦12月15日)

【二十四節気】 大寒(だいかん) 2019年1月20日~2月3日

寒さがもっとも厳しいころ

【七十二候】 欵冬華(ふきのはなさく)2019年1月20日~24日

蕗の薹が出始めるころ

暦について

新暦(太陽暦)は地球が太陽の周りを一周する期間を一年と設定しているのに対して、旧暦(太陰太陽暦)は月の満ち欠け(朔望月・約二十九.五日)によって一か月を決め、その十二か月分を一年(三百五十四日〈純粋な太陰暦〉。新暦の一年より十一日ほど短くなる)と設定し、約三年に一度は閏月を入れる(例えば五月と閏五月のように同じ月二度繰り返す)ことで、一年の長さのずれを調整しています。

二十四節気・七十二候について

地球が太陽の周りを一周する一年を、古くは冬至を起点(近世からは春分を起点)として二十四等分したものが二十四節気です。

さらに一節気を三等分したものが七十二候です。(一節気は約十五日、一候は約五日)。それぞれにはその時候を表す名称、自然事象に託した言葉がつけられています。

 

著者 俳人・田口茉於&NHK俳句編集部

撮影:板野賢治

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俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」

俳句作りのポイントは季語(季節の言葉)と五七五のリズム。今日つかいたい季語に出合ったら一句詠んでみませんか。

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