俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」(56)

2019年3月3日

 

「雛祭(ひなまつり)」

 

雛祭りは三月上巳の節句に、雛人形や桃の花などを飾り女の子の成長と幸福を願うお祭りです。雛人形、紙雛、古雛、雛あられ、雛の家、雛の日など多くの言葉を季語として使うことができます。

 

手にうけて雪よりかるし雛あられ     久保田万太郎

(てにうけてゆきよりかるしひなあられ  くぼたまんたろう)

 

カラフルでかわいらしい雛あられなどのお菓子。最近はスーパーなどでも見ることができます。「雛祭」は、女の子が身近にいないと触れる機会のないお祭りかもしれませんが、「雛の日(ひいなのひ)」「桃の日(もものひ)」などの季語を使ってこの日を味わってみませんか。

 

桃の日のふと華やぎて書く便り  稲畑汀子

(もものひのふとはなやぎてかくたより いなはたていこ)

 

三月三日の華やいだ気持ちが一句となっています。

 

2019年 3月3日 日曜日(旧暦1月27日)

【二十四節気】 雨水(うすい) 2019年2月19日~3月5日

雪が雨になるころ

【七十二候】 草木萌動(くさきもえうごく)2019年3月1日~5日

草木が芽吹きはじめるころ

暦について

新暦(太陽暦)は地球が太陽の周りを一周する期間を一年と設定しているのに対して、旧暦(太陰太陽暦)は月の満ち欠け(朔望月・約二十九.五日)によって一か月を決め、その十二か月分を一年(三百五十四日〈純粋な太陰暦〉。新暦の一年より十一日ほど短くなる)と設定し、約三年に一度は閏月を入れる(例えば五月と閏五月のように同じ月二度繰り返す)ことで、一年の長さのずれを調整しています。

二十四節気・七十二候について

地球が太陽の周りを一周する一年を、古くは冬至を起点(近世からは春分を起点)として二十四等分したものが二十四節気です。

さらに一節気を三等分したものが七十二候です。(一節気は約十五日、一候は約五日)。それぞれにはその時候を表す名称、自然事象に託した言葉がつけられています。

 

著者 俳人・田口茉於&NHK俳句編集部

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俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」

俳句作りのポイントは季語(季節の言葉)と五七五のリズム。今日つかいたい季語に出合ったら一句詠んでみませんか。

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