俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」(61)

2019年4月17日

 

「ぶらんこ」

 

ぶらんこは一年中ありますが、春の季語。ふらここ、鞦韆(しゅうせん)ともいいます。中国・唐の時代の寒食の節に鞦韆に乗ったことから春の季語になったといわれ、漢詩にも春の景としてぶらんこは登場します。風に乗り、仙人になった気分がすることから「半仙戯(はんせんぎ)」ともいいます。ずっと昔の人たちもぶらんこを楽しんでいたかと思うと不思議な気持ちがします。

 

ふらここを漕ぐ爪先は風の中  坊城俊樹

(ふらここをこぐつまさきはかぜのなか ぼうじょうとしき)

 

ぶらんこを漕いだのはもう何年も前、という人も、この句を読むとぶらんこの風に乗る感覚を思い出すのではないでしょうか。爪先から風のなかに入っていくその風は、やはり春の風が似合います。

 

2019年 4月17日 水曜日(旧暦3月13日)

【二十四節気】 清明(せいめい) 2019年4月5日~4月19日

天も地もすべてのものが明るく清らかな季節

【七十二候】 虹始見(にじはじめてあらわる)

2019年4月15日~19日

虹がはじめてたつころ

暦について

新暦(太陽暦)は地球が太陽の周りを一周する期間を一年と設定しているのに対して、旧暦(太陰太陽暦)は月の満ち欠け(朔望月・約二十九.五日)によって一か月を決め、その十二か月分を一年(三百五十四日〈純粋な太陰暦〉。新暦の一年より十一日ほど短くなる)と設定し、約三年に一度は閏月を入れる(例えば五月と閏五月のように同じ月二度繰り返す)ことで、一年の長さのずれを調整しています。

二十四節気・七十二候について

地球が太陽の周りを一周する一年を、古くは冬至を起点(近世からは春分を起点)として二十四等分したものが二十四節気です。

さらに一節気を三等分したものが七十二候です。(一節気は約十五日、一候は約五日)。それぞれにはその時候を表す名称、自然事象に託した言葉がつけられています。

 

著者 俳人・田口茉於&NHK俳句編集部

撮影:板野賢治

このブログについて

俳句をつくろう!「今日つかいたい季語」

俳句作りのポイントは季語(季節の言葉)と五七五のリズム。今日つかいたい季語に出合ったら一句詠んでみませんか。

ブログ最新記事